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中日IT業界について色々共有できればと思います。よろしくお願いします。

WeChat「小程序(シャオ チェン シュ)」に関して想像がつかない広い未来

◆「小程序」とは?

 すでにこの中国語を聞いた・見たことがある方がいるかもしれない。

 一言で言うと、「小程序」は中国の人気ソーシャルプラートフォーム「WeChat」が今年(2016年)9月21日にて正式発表した「In WeChat mobile services」である。

簡体中国語ネーム:小程序

ピンイン:XIAO CHENG XU

日本語訳:シャオ チェン シュ

以下略して XCX と書きます。

 複数のアプリを新しくインストールする必要がない、アプリごとにアカウントを登録する面倒もない、WeChat さえあれば「搭載している XCX サービスを探して、使用して、使い終わったら画面を閉じる」だけで軽い気持ちで幅広いサービスを利用することができる。

 中小企業にとって、WeChat プラートフォーム上でサービスを提供することで低いコストで何億人の中国のユーザーに思いを届けることがより手軽に実現できる。

◆「小程序」はもう利用可能?

 WeChat が数多くの公式アカウントから200名を厳選して9月21日から XCX の開発権限を与え、またついに11月3日から全ての WeChat 公式アカウント(個人認証のアカウントは除外)が XCX を開発できるようになり、WeChat プラートフォームへのサービス申請が可能になった。

 だが、今の時点で XCX Services が具体的にいつからユーザーに公開されるのは分からない。

 (▼告示画像 From WeChat Admin Platform 公式アカウント)

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◆「小程序」は決して新しいものではない

 同じ In App Services の仕組みを提供していた他のプラットフォームもありましたが世間にも知られずいつの間にか全部消えてしまった。今回もっとも注目されたのは間違い無く有名な WeChat がこんなサービスを本格提供することだ。

 世界中にたくさんのユーザーが使ってくれる事実を誇っている WeChat は、一体どんな仕組み・どんなサービスを目指しているのかについて、中国にある IT 業界の専門家の文章を日本語に翻訳することで皆さんに「小程序」についてもっと詳しく紹介したいと考えている。

 もしこの訳した文章を通して、中国の IT 業界で起こっている新しい何かに関して日本のみなさんが少しでも興味を持つようになったら嬉しいだ。

 

 *以下の文章は中国のサイトー「可能吧(KE NENG BA)」(https://kenengba.com)に記載している記事の日本語バージョンとなります。個人の日本語能力不足のため、元記事通りに翻訳されていない・日本語表現が適切ではないところがあるかもしれません(キット色々ありますmm)。どうか暖かい目で見てみてください。
 気になる内容と問い合わせがあれば、ぜひコメントしてください。必ず返信します。

 また自由に転載しても良いけれども、元サイト名とこのブログについての紹介を追加していただければ嬉しいです。

 

◆WeChat「小程序(シャオ チェン シュ)」に関して想像がつかない広い未来

 WeChat の「小程序」はやっとパブリックテストに入り、この記事もやっと公開できるようになった。
 この記事は WeChat - XCX に関する三回連載の最終編となる。XCX が正式に発表された前に、私が8月に公開した「Client アプリケーションの開発を諦めてください」という記事にはなぜベンチャーは Client アプリケーションの開発を諦めるべきなのかについて原因を詳しく述べた。また先月の「なぜあなたは WeChat の公式アカウントを開発・運営するだけだと生き残らないと思うのか」という記事にもビジネス面でなぜ WeChat プラットフォームに注目すべきについて分析した。今日のこの文章は多くの読者に一番期待された記事であり、皆さんに一番失望される記事でもある。

 期待されるのは、私が WeChat XCX のエコロジーから発見したオポチュニティをこの記事にて共有しようと思ったからだ。失望させるのは、私が読者の方々にどうすれば人生初の百万元を素早く手に入れられるのかを教えられないように、この新しいプラットフォームを利用してどうやってお金を儲けれるのは私から皆さんに教えることができないからだ。
 この文章を通して、皆さんにプロジェクトのプラニングと物事の考え方についていくつの発想を与えられることが望ましいだ。f:id:zlmowei0223:20161105200743p:plain

 小程序のエコロジーにはどんなチャンスが眠っているのかを見つかるには、バックグラウンドを理解することが必要だと思う。

・1- WeChat はなぜ小程序をスタートした?

 WeChat プラットフォームには三種類の公式アカウントがある。Enterprise Account(企业号)は利用シーンが少ないため、一旦除外して他の二種類について話す。

Subscriptions Account(订阅号)

Services Account(服务号)

Enterprise Account(企业号)

 過去数年 Subscriptions Account の発展は大勢の人の想像を大きく超えた。最初 Client アプリケーションがない Subscriptions Account は投資価値がないだとみんなが思っていた。

 ・1.1- Subscriptions Account / Services Account の現状

 Subscriptions Account と Services Account の利用状況を一緒に見てみましょう。

  ・▼Subscriptions Account

 「一条」のような裏側にチームが運営している人気なアカウントがあって、「咪蒙」のようなメディアに嫉妬される個人アカウントもある。

 *一条:短いけど面白いオリジナルビデオを毎日1つ配信するアカウントである。

 *咪蒙:流行っている話題について共感を招きやすい個人記事を配信するアカウントである。

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 「同道大叔」のような星座コンテンツを配信するアカウントもあり、「小道消息」のような個人色が強いブログ的なアカウントもある。

 *同道大叔:星座に関する様々な面白い文章/占いテストなどを配信するアカウントである。

 *小道消息:個人がやっているネタ・ニュースまとめアカウントである。

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  ・▼Services Account

 Services Account と言ったら、「招商銀行」というアカウントはよく耳に入る。また「朝夕日历」というアカウントも、ユーザービリティがとても素晴らしい日程管理アカウントと言える。

 *招商銀行:中国にある有名な銀行が提供しているアカウントである。クレジットカードの利用可能額を確認するサービスなどを提供している。

 *朝夕日历:WeChat 上で日程の簡単記録・確認などを行うスマート日程調整サービスである。

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 「助理来也」というアカウントを利用して、日常サービスを購買できる。「我的印象笔记」を利用して、気になる記事を WeChat から Evernote アカウントに保存することができる。

 *助理来也:WeChat 上のスマートアシスタントアカウントである。日程調整、アラーム、タクシー予約、デリバリーなどを1つのアカウントだけで利用可能になる。

 *我的印象笔记:Evernote が提供している公式アカウントである。Evernote アカウントと連携して、ワンボタンでWeChat にある気になる情報を Evernote に保存することができる。

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  Subscriptions Account と Services Account がリリースしたおかげで、WeChat が自分の世界作りに成功し、WeChat エコロジーが誕生した。閲読・コミュニケーション・日常サービスなどは WeChat だけを利用すれば実現できる。

 ・1.1- Services Account は頻繁な利用に応えられない

 Subscriptions Account はユーザーに情報を届くべきアカウントだーーと WeChat が期待したが、なぜかプロモーションと EC の陣地になってしまった。一方、様々なサービスを提供すべき Services Account には、豊富な機能をちゃんと提供しているアカウントが少なかった。Subscriptions Account に投資する話が多く聞いたけど、Services Account に投資するケースはあまりないと思う。

 Services Account の発展は良くないのが事実だ。多くの Services Account はメールの代わりにメッセージをユーザーに送るだけで、利用頻度が低い機能だけを提供している。

 例えば初期典型例と評価された「招商銀行」のアカウントは主に利用履歴メールの代わり利用可能額の確認だけに利用されている。他の機能はほとんど使われていない。

 私たちはなぜ Services Account を使わない、アプリケーションをダウンロードすることを選んだのかを考えてみよう。 

1-ユーザービリティがよくないからだ。HTML より Client アプリケーションの方がスムーズに動作してくれる。

2- メニューが深いからだ。アプリを開くとタブがすぐ表示されるけど、Services Account を開くとメニューが深くで手間をかけて探す必要がある。

3-ネットワークに頼りすぎからだ。ネットワークが悪いと、Services Account は利用できない。

 ニーズが弱い場合、上の問題を我慢して機能を利用しても良いと思う。例えばクレジットカードの利用可能な額を調べるのは1ヶ月に1、2回ぐらいだけのため、HTMLのユーザービリティが悪いけど、我慢して使っている。

 だが毎日ドキュメントを編集すると同じぐらい常に利用される機能の場合、早く動作できる・良い安定性があることが求められて、Services Account と HTML はこういうニーズに応えられない。

 矛盾な結果になった。WeChat は Services Account がユーザーに色んなサービスを提供してほしいけれども、Services Account はごく少ないニーズだけを解決して頻繁に利用する機能のためにユーザーはやはりアプリをダウンロードすることを選ぶのが現実である。

 こんな状況で、他に存在している大きなニーズに応えるには何か新しいものを提供しなければならない。

 ・1.1- WeChat は唯一の窓口になりたい

 なぜ WeChat はもっと多くのニーズに応えないといけないのでしょうか。

 ビジネスは貪婪なもので、ビジネスの最終目的は独占することである。

 8億のアクティブユーザーを持っていることだけで WeChat が満足できない。ユーザーが WeChat を利用するのは1日あたり4時間ということでも満足できない。WeChat はあなたの時間をもっと奪いたくて、Apple iOS のようなシステムを目指していないかもしれないけれども、WeChat は事実上の「Living システム」になりたいらしい。

WeChat が Living システムになるには欠けないのが小程序である。

Services Account が応えられなかったニーズを解決するために小程序が誕生した。

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  三種類のアカウントを同時に運営することで WeChat が奪いたいのは:

1-もっと多くの利用時間。

2-もっと多くの利用シーン。

3-もっと多くのサービス窓口。

 Subscriptions Account は情報の収集・閲読に利用される。Services Account は利用頻度が低い機能を提供する。XCX は頻繁に使われるシーンにデビューする。

 恐ろしい計画に聞こえるね。恐らく短期間内で WeChat が Living システムになることは誰にも止められない。

・2- WeChatは独立するエコロジーである

 XCX を1つ独立するエコロジーとして認識するのは重要だと思う。こうやって XCX の世界に眠っているチャンスをきちんと見分けることができる。

 ・2.1- エコロジーとは?

 私が理解しているソフロウェアのエコロジーは▼こんな感じである。

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1-プラットフォームがエコロジーを作る。

2-全ての開発者向け窓口が統一される。

3-デベロップ言語が統一される。

4-UI・運営などに対して厳しいガイドがある。

5-プラットフォームは開発者・運営者とWin-Winできる。

 ・2.2- Appleと比較すると?

 上記を利用して、Apple App Storeエコロジー構造が分かりやすくなる▼。

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1-Apple=プラットフォーム

2-窓口=Appe Store

3-デベロップ言語= Swift or Obj-C

4-UI・運営などに対して厳格なガイドがある

5-Apple は開発者とアプリ内課金の売上をシェアする

 次は WeChat XCX のエコロジー構造を見てみましょう▼。

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1-WeChat=プラットフォーム

2-窓口=WeChat Client Application

3-デベロッパ言語=特有な XCX 開発言語

4-UI・運営などに対して厳格なガイドがある

5-売上分配に関する情報がないけど未来に発表される可能性がある

 Services Account と比べて、XCX のエコロジーを構築するため WeChat は今までにない UI ガイドと専用開発言語を作成して色々手間がかかった。こういう事実から見ると、WeChat XCX が独立するエコロジーになっている。

 ・2.3- エコロジー的な考え方でチャンスは発見できる?

 何か新しいエコロジーが誕生する際、必ずい以下のチャンスがもたらされる。

1-新しい利用用シーンと新しいユーザー。

2-他のエコロジーに存在していたサービスは新しい姿でデビューし直す

3-WeChat デベロッパーは iOS デベロッパーのような独立する職種と見られる。

 上記の3番目ですが、私は疑いがなくそう思っている。なので「可能学院」(可能吧サイトが運営するITスクールである)は今年の7月から「WeChat 公式アカウントと小程序の開発レッスン」を提供開始した。レッスンは2ヶ月期間制で、私たちと同じように遠く将来を展望できる人をちゃんと育つつもりだった。

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 2008年 App Store がリリースされた時期のことを思いだしてみてください。最初のボーナス時期でお金をたくさん稼いだ人は先頭チャンスを捕まえたからだった。

 当然、今「先頭チャンス・ボーナス時期」を分かっている人は2008年より増やした。

・3- WeChat XCX を正しく理解する

 2016年、「应用号(インヨンハオ)というものを考えています」と張小龍が言ってから、いろんな方が「应用号」の詳細を推測して期待していた。多くの方とメディアは、「小程序」がプロモーションに新たなチャンスを与えることをワクワク考えた。

 *張小龍:Tencent Vice President、WeChat・Foxmailの創始者

 *应用号(インヨンハオ):「小程序」の初期名。

 XCX がプロモーションの手段になるのは難しくて、私は多くのメディアたちが XCX にあるビジネスチャンスの方向性を間違えたと思っている。メディアたちは XCX の開発ドキュメントをちゃんと読んだこともないし、XCX の開発経験を持っている人と深くコミュニケーションしたこともないためこんな誤認識が生まれた。

 私が XCX のドキュメントを読んで、XCX を実際に開発して、WeChat の社員ともコミュニケーションした結果、個人的な理解を以下10件にまとめて共有する。

 ・3.1- これから XCX は WeChat のキープロジェクトになる

 XCX は WeChat 中で一番優先順位が高いプロジェクトになるかもしれない。WeChatは XCX を利用して人間の Living システムになりたいのだ。この発想の原因は上で述べた。こうすると、サービスの所有者がすべての時間とリソースを XCX に注力しても安心できる。

 ・3.2- No Follow, No Stress

 Subscriptions Account 、 Services Account と違って、XCX にはアカウントのフォロー機能がない。だから Services Account のようなフォローしないと利用できない状況が変わって、ユーザーはストレスなく検索して XCX をすぐ利用することができる。

 でも開発者にとって、良いことばかりとは言えない▼。

1-フォロワー概念がないため、ユーザーにメッセージを一括送信することはできない。

2-自分の会員システムを作る必要があるかもしれないけど、利用されるかどうかは分からない

 なので、XCX はある意味でサービス運営能力のレベルアップに貢献する。

 ・3.2- No HTML 5, No Hybrid

 よく Moments にシェアされる派手な BGM 付きの H5 ページはこれから XCX にデビューすることはない。

 *H5:HTML 5 が略した表現であり、今は特に WeChat の Moments で流行っているHTML ページのことを指す。

 XCX の開発言語は、JavascriptCSSXML に基づいて新しく創造された開発言語になる。また XCX が専用する Component と API は提供されて、XCX が独立するものになることは支えている。

1-HTML と互換性がない。CSS ソースコードは XCX で使えない。

2-開発する前に XCX の特殊な開発言語を学ぶ必要がある。WeChat の名付け方を踏襲して、未来にこの開発言語は WeLang と呼ばれるかもしれない。

 HTML と互換性がないため、XCX のページには HTML タグが使えないし HTML のページを組み込むこともできない。組み込むことを諦めるか、WeLang で書き直すか、2択だけになる。

 ・3.4- 外部リンクは利用不可 

 HTML と互換性がないから、XCX には外部リンクを入れることもできない。HTML の <a> は利用禁止となる。

 外部リンクが使えないのは、プロモーション能力が大きく制限されることを意味する。Services Account は文章の中に外部リンクを追加できるけど、今リリースされた XCX バージョンには外部リンクが使えない。QR code の画像を入れても、長押す時表示すべきだった「QR codeを読み込む」ボタンがなくなった。

 結構制限が掛かれているよね。他にもっと制限されるところがある。

 ・3.5- Momentsにシェアできない

 XCX はプロモーション手段として使えることを宣言したメディアたちは間違えた。少なくとも今のバージョンの XCX はそう使えないのだ。

 今のバージョンだと Moments に XCX をシェアすることができない。ユーザーは XCX のページを友達かグループにシェアできるけど、Moments だけにはシェアできない。こうすると Moments のコンテンツ構造に影響することはほとんどないと考える。

 今までの経験から見ると、WeChat は Moments の良い雰囲気とコンテンツ構造を見守っている。今後 XCX のページは Moments へシェアできるかどうかは分からないが、最初からシェアさせないのは WeChat にとって良いことだと思う。

 ・3.6- WeChat 言語で 「Client アプリケーション」を開発する

 上にも話したが、XCX は HTML で開発するではなく HTML タグとも互換性がない、自分の特殊な言語を持っている(一旦 WeLang で書く)。WeLang で開発したページはClient アプリケーションとほぼ同じユーザービリティを提供できる。データ以外のページスタイル、構造、ロジックなどのファイルは事前にダウンロードされて Webview のようにリアルタイムでローデイングする必要がなくなる。すでに WeChat Client に組み込んでいる Component を利用することで、普通の Client アプリケーションと同じ体験を提供することができる。

 1つの XCX ページには以下4つのファイルがある。

1-WXML:ページ構造

2-JS:ページロジック

3-WXSS:ページスタイル

4-JSON:ページコンフィグ

 ※この4つのファイルは階層関係ではない。

 JSON ファイルは必須ではないで、ユーザーが XCX をダウンロードする際にこの4つのファイルはもうダウンロードされた。XCX は Client アプリケーションと同じく API を叩いてデータを取得するだけで十分である。

 こんな流れでスムーズな体験・Client アプリケーションっぽい体験をユーザーに提供することが実現された。

 ・3.7- XCX の Front-end Develop は比較的にコストが低い 

 Front-end Develop と言えば、互換性のため色々苦労しなければならないイメージだった。Web ページを開発する際色んなブラウザとの互換性が調整必要、Android Client アプリケーションを開発する際異なるサイズ・異なる性能の端末で繰り返してテストする必要がある。

 ベンチャーにとって長期間をかけて開発・テストするのはコストが高くてプロジェクトのリリースにも大きく影響する。互換性問題はイテレーションの敵とも言える。

 XCX を開発することは比較的に Front-end Develop のコストが低いと思う。WeChat Client がすでに互換性を解決した上、Fron-end Developer は WeLang を勉強すればOKです。そして XCX のガイドに従ってプロジェクトを開発して、互換性の調整は全て WeChat に任せれば良い。

 同じソースコードが全ての OS に通用できる。

 ・3.7- オフライン対応と Websocket のイメージネーション

 XCX はオフライン機能と Background 実行を対応していて、ツール系のアプリケーションの拡張に支えている。「万年历」「Todolist」「番茄闹钟」のようなツール系アプリケーションはたくさんリリースされると思う。

 私が期待しているのは、WeChat が切り開く「チャットとIn WeChat mobile services」が直接連携できる新しい世界」である。

 *万年历:カレンダーアプリである。

 *Todolist:Todo 管理アプリである。

 *番茄闹钟:Timerアプリである。 

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 XCX が提供している API には Services Account が利用しているものと重ねっている部分がある。だが Websocket API は新しくリリースされたものである。「この API を利用して無限な発想が実現できる。例えば、XCX の中で你画我猜を開発することができるかも。」と限定テスト名額をもらった友だちがそう言った。

 *你画我猜:中国に流行っていた手書きゲームである。テーマを見て絵を描くユーザーがいて、他のユーザーがそのテーマを当たってみるのはコンセプトである。

 もっと期待されるのは「このリアル通信 API を利用してソーシャルコミュニケーションには何か新しい可能性が生まれるではないか」ということだ。この話は後で説明する。

 ・3.9- No game, No ライブ配信

 そうです。実は「你画我猜」のような XCX ゲームはリアルになれないんだ。

 「ゲーム、ライブ配信、XCX まとめ、XCX ランキングなどのジャンルは申請提出ができない」と今公開されたドキュメントに書かれている。

 ・3.10- 審査必要

「申請提出」という言葉は上の文書で使った。Subscriptions Account ・ Services Account は WeChat へ申請しなくても記事の発表、menu の変更などを自由に操作できる。でも XCX のバージョンアップは必ず WeChat の審査を通らないと公開できない。App Store と同じ流れである。

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 XCX は審査が必要ということはユーザーにとっていいことだと思われる。審査が通ってこそ品質が良くてユーザーが信頼しやすいことを意味する。でも、XCX をプロモーション手段として使いたい運営者にとって、いろいろ制限が掛かれた事実が判明された。

・4-どんなチャンスがあるの?

 小程序の Install Pack サイズは最大 1024 KB こそ「小」と言える。ユーザーが使いたい時だけ XCX を利用する。新しいストレートな利用シーンの概念が作られた。

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 すでに多くの方は張小龍が話した「使い捨て、手元で待機」という説明を読んだと思う。WeChat はもっとストレートな体験をユーザーに提供したいことは張小龍の話経由で世間に伝わった。ユーザーが「北京から上海までの航空券」を検索したら、XCX のマニュアルと会員登録の案内が全く出てこなくて直接航空券リストページに遷移することは WeChat が計画している。

 XCX の機能と新しい利用シーンを踏まえて、XCX にはどんなチャンスがあるのかを一緒に見てみよう。

 ・4.1- 他のエコロジーにあるものを XCX にコピーする

 新しいものを作るよりコピー・パクるのが簡単だ。新しい XCX エコロジーは様々なジャンルのアプリを強く求めている今、App Store にあるアプリを XCX にコピーする人がたくさんいると思う。

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 電話番号検索、郵便番号検索、空気質指数検索など開発難易度が低い検索ツールが一番早めにコピーされる可能性が高いと思われる。

 WeChat が計画している利用シーンは他のエコロジーと異なるため、単純に既存のものをコピーするより適当な調整をしなけれならない。

 ・4.2- マーケティングチャンネルの戦いで迷わないように

 検索ツールは私がふっと思ったものであり、この業界で経験を少し持っている人なら誰でも思いつけるものである。

 App Store のアプリを XCX にコピーすることを企んでいる人が決して少ないと思う。Independent developer あるいはベンチャーであるあなたは、こういうマーケティングチャンネルの戦いになりやすいやり方を諦めて、ちゃんとサービス企画で勝てるものを考えてください。

 ・4.3- E-コマース

 Tencent がやりたいビジネス方向にぴったりのプロジェクトなら当然会社が積極的に応援してサポートする。EC はその中でもっとも広い未来を持っている分野である。

 EC と言えば今 Alibaba は最大級のユーザーを手に握っている。Tencent は JD、微店などの EC プラットフォームを持っているけれどもユーザーと商品の規模はまだまだAlibaba レベルに追いつけない。

 WeChat は全てのニーズと全てのサービス窓口を占領したくて、EC は大切な部分だと考えられる。絶対ユーザーを Alibaba(Taobao)に譲れたくない Tencent にとって、EC 分野で成功するのは未来の発展の大切な一歩である。

 この面から考えると、EC 関連の XCX サービスは大量にリリースされて Tencent のほうも何かの暖かい対策を公開する可能性が高いと思う。Alibaba(Taobao)と WeChat がお互いに自分のサービスで向こうに関するものを一切遮断する事実も、XCX の EC エコロジーの成長を迫っている。

 ・4.4- 垂直社交

 私たちの WeChat Contacts には家族を始め、同僚と同級、またただ一回だけ接した人もいる。

 Subscriptions Account の運営者たちはずっと自分のユーザーのグループを作りたかった。他のアプリケーションを利用するか、WeChat でグループを作るか、どちらも利用率が悪かった。

 上の事実があるため、これから Websocket API を利用することで XCX 内の垂直社交が現実になれるかもしれない。

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 例えば妊婦に関するコンテンツを配信する Subscriptions Account なら、妊婦たちがコミュニケーションできる XCX コミュニティを作ることで、妊婦たちは WeChat を離れなくても XCX コミュニティで他の人とコミュニケーションしながらショッピングすることが実現できる。

 また、Tinder のようなサービスを XCX で作っても良いと思う。ユーザーがそういうサービスを利用して出会いを管理する。API と ニーズ両側から考えても、実現する可能性がある。

 *Tinder:世界で一番ホットな新感覚出会いアプリである。

 WeChat がいつかユーザーのコンタクト情報を開発者にオープンすることは多くの方が期待している。でも私は外部開発者にオープンすることが永遠にないと考えている。オープンすることになっても、WeChat プラットフォームの垂直社交のポリシーに従う必要がある。

 ・4.5- Business-to-Business サービスとツール 

 Business-to-Business 関連のサービスとツールは間違いなく XCX のホットジャンルになると思う。頻繁に使用するツールは特に流行るかもしれない。

 例えばあなたは会社の同僚と A ツールを使ってコミュニケーションする。でも外部のお客様とやり取りする際、やはり WeChat を使うのは一番多いのだ。でも WeChat は A ツールと連携していないため外部とコミュニケーションすることが不便になって手動で情報を A ツールから WeChat にコピーしなければならない。

 また、例えばあなたはチーム内で共有必要なドキュメントを作成していて、毎日何度もこのドキュメントを更新しなければならない。今までのやり方だと自分のPCで修正したドキュメントをチームのグループに共有することになる。考えてみたら、「チームオンラインストレージ」という XCX(虚構) でファイルを更新することができるようになったら、チームメンバーは全員 XCX を開くだけで最新のバージョンを確認できたらいいんじゃない?

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 WeChat が一番利用されるコミュニケーションツールになっている現実は誰でも否定できない、ではなぜ仕事のシーンを考慮しないの?今まで WeChat 中でプライベットと仕事を分ける方法がないから、WeChat for Work というアプリケーションが仕事のためにリリースされた。

 でも今、XCX はこういう役を担当できる。仕事のやりとりは XCX で行なって、プライベットのコミュニケーションは今まで通りにチャットを利用する。もしいつか WeChat は「チャット - XCX 」の連携を強化したら、 WeChat で仕事するのはもっとスムーズになれると思う。 

 ・4.6- Business-to-Business サービスとツール

 ▼WeChat はプロモーションを制限している。

1-フォロー機能がない

2-メッセージの一括送信機能がない

3-HTML と外部リンクは使えない

4-Momentsにシェアできない

 新しい考え方で XCX を運営するのは必要だ。一番効率的なプロモーションは、ユーザーが最も必要なサービスを提供してユーザーが自らサービスを宣伝することだ。他にどんな考え方があるのかは私が知らないけど、スマートな中国の皆さんなんとかやれるではないかと信じている。でも、今まで通りに過度のプロモーションを制限する WeChat のポリシーはこれからも続くと思う。

 ・4.7- コンテンツ主導のサービスは XCX に向いていない

 一定のコンテンツを提供するだけのサービスは XCX に向いていない。私が指しているのは単純に情報などを提供するメディアたちだ。

 メディアにとって大切なのは?ユーザーの注目だ。

 フォロー機能がない、メッセージの一括送信はできない、Moments にシェアできない...この3つの制限があるため、XCX はユーザーが検索して、あるいは QR code を読み込む方法で利用できる。これは明らかにメディアの伝統的なやり方ではない。メディアが得意なのは「話題作り→ユーザーがその話題を Moments に拡散」の繰り返しだ。

 だからメディアが一番使いやすいのは Subscriptions Account だ。でも Subscriptions Account と XCX コミュニティを同時に進行できれば、ユーザーをコミュニティに誘導することが実現できるかもしれない。

 ・4.8- 異なるシーンに対する考え方を随時アップデートするのはいつでも間違いがない

 私がここで話した内容以外にもいろんなチャンスがあると思う。でも XCX でどんなサービスを提供するのかに関わらず、異なる利用シーンに対する考え方を随時更新するのはすごく大事なことだ。サービスを企画する際に、どうやってユーザーを獲得できることより、どうすればユーザーが最も短い時間・少ない手間でサービスを利用できるのかを優先的に考えてください。

 「簡単なことでしょう」と聞こえるが、どっちを優先すべきなのかはサービス企画者がいつも悩むことだと思う。

・5- WeChat アカウントから起業しましょう

 WeChat は中国 IT 業界中で最大級の資源を持っている。XCX がリリースした後、WeChat がもっと多くのユーザーともっと多くの利用時間を占領することが考えられる。ビジネス面から考えると、ユーザーがいる

場所にサービスを提供するのは当然なことである。

 Client アプリケーションを開発するより、WeChat 公式アカウントのメリットは他の文書にも説明した。Client アプリケーションを開発しないことにした周りの開発者も増やした。

 みんなが心配するのか以下2つのことだと思う。

1-Apple は XCX の存在を許可するかどうか

2-WeChat にブロックされたらどうする

 一番目の問題は心配しなくても良いと思う。両方は大手会社だし、利益の最大化を求めるにはきっとなんでも交渉できる。

 二番目について、WeChat はキットはっきりするガイドを提供して、何がやっても良いのか何がやっちゃダメなのかを全部ルールに記載する。こんな状況で、Tencent の利益に損害するサービスがあれば落とされてブロックされる可能性は高いと思う。Tencent は何と言っても実はビジネスだけをやっている。

 どんなことでも PLAN B を用意するのは当然だ。XCX を開発したら、Back end API でもいいし、iOS / Android API でもいいし 、いつでもデータを自分の手に握ることが大切だと思う。絶対サービスをクローズさせないと宣言したオンラインストレージサービスはいくらでも死んでしまった。データを常にバックアップしたら、ユーザー数が多くなった時WeChat から他のプラットフォームへ移行することも進行しやすくなる。

 要するに、ボーナス時期はきっと存在する。多くの人がボーナス時期を狙っている今、素早く XCX を開発する以外に「ストレートなサービス体験」を研究することも大事だと考える。

 

 終わり

 

 

◆最後に

 とても長い文章になってしまったんですね。

 ここまで読んでくれてありがとうございます。変な日本語表現があればぜひ指摘してください。

 今後も中国の IT News を紹介したいと思って、興味を持つ方はこのブログをフォローしてくれれば嬉しいです。

 

◆Other 

 この文章は Sony MDR-1000X ヘッドホンを利用してを佐藤ささらさんの「夜明け」を聴きながら書きました。

 ▼佐藤ささら「夜明け」
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm27893541